■■■ 私の時間 ■■■ほとんど読書日記

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しばらく お休みしています。 09:18
せっかく 足を運んでくださったのに、申し訳ありません。
落ち着いて本を読む時間が減ってしまったので、少し お休みします。
| 読書 (日本) | comments(0) | trackbacks(222) | posted by 茶味
ゲームの名は誘拐 -東野 圭吾- 17:38
ゲームの名は誘拐
ゲームの名は誘拐
東野 圭吾

広告代理店で大きなプロジェクトの主軸になっていた男(佐久間)は、クライアント企業の副社長の一存で メンバーからはずされることになった。
佐久間には どうしても納得がいかない。
私生活も仕事も、一切の無駄を省き、そして一つ一つの成果に大きな自信をもっていたのに・・・。
どんな奴が自分を貶めたのか見てやろうと、副社長の邸宅まで行くと、若い女性がその家の塀を乗り越えて出て行くところを目撃した。

娘は副社長の愛人の娘で、気に入らないから家出したと言う。
一泡吹かせてやるつもりで 家出ではなく「誘拐」を演じようともちかけた。

まるで ドラマをみているかのようなスピード感ある展開で 一気に読み通すことができました。
完ぺき主義の佐久間と抜け目のない副社長の攻防は、どちらに軍配があがるのか とてもわくわくしました。
そして・・・・最後には。
「何かあるとはおもっていたけど、そう来たか!!!」
って 感じのどんでん返し。
爽快感のある読後でした。
| 読書 (日本) | comments(1) | trackbacks(9) | posted by 茶味
いやでも楽しめる算数 -清水 義範- 19:11
いやでも楽しめる算数
いやでも楽しめる算数
清水 義範, 西原 理恵子

清水さんの学校の勉強シリーズ(?)の中の一冊です。
他にも 国語や社会、理科などもでていて、その内の数冊は読んだのですが、この算数が私の中では一番面白かったです。

決して参考書ではありません。
そして数学ではなく、あくまでも算数に関わるエッセイです。

円の面積の求め方は 義務教育を受けた人なら必ず知ってるはず。
半径×半径×3.14(円周率)
さて、では なぜ半径×半径×円周率なんでしょう。。。

本の中で「小学校でちゃんとその理由も習っているはずのことだ。」と書いてありました。
( ̄ω ̄;)!! そうだったの??? ←完全に忘れてる人

で、子供に聞いてみました。
「何であの公式になったか知ってる?」
すると 中学生の息子は 
「あったりまえじゃん。 〜〜だからだよ。」と。
現役の小学生の娘は
「は? 知らない。」

・・・・(ノ_-;)ハア…・・・ どうやら 娘は私に似てるらしい・・・

習ったかどうだかさえ覚えていない初歩的な公式の成り立ちを、面白おかしく説明してあって、笑いながらも へ〜そうなんだ〜! と感動できました。

決して難しい数式とかでてきません。 でも 算数アレルギーの人なら 蕁麻疹がでるかも。
けど、作者は「そういう人は 読み飛ばしてください。」と言い切ってます。
単に 数学の面白さ、面倒くささをエッセイにしてあるだけなので・・という趣旨のようです。

鶴亀算についても
「そんなもの 鶴が何羽、亀が何匹か数えた方が早いじゃないか。」
みたいなことや、
「A君は 分速○メートルで出発し、10分後にB君が分速△メートルで追いかけた場合、どの地点で追いつくか。」
なんて問題にも、
「そんなこと 知りたいのか?」
って、ほんと 算数のキライなひとの気持ちが良く分かってるコメントが満載で、共感を覚えながらも算数雑学に触れる事ができました。

数学が割りと好きな息子に、今度 読んでみるように薦めたいと思ってます。
| 読書 (日本) | comments(2) | trackbacks(7) | posted by 茶味
クローズド・ノート -雫井 脩介- 13:15
クローズド・ノート
クローズド・ノート
雫井 脩介
雫井さんの本は、「犯人に告ぐ」「火の粉」を先に読んでいたため、スピード感あふれる展開をイメージしていましたが、今回のこれは がらっと雰囲気が変わっています。

どこにでもいる普通の女子大生が借りている部屋に、前の住居人の忘れ物である1冊のノートがあった。
読むことに抵抗を感じ、しばらくはそのままにしておいたのだけれど、ある日ふと開いてみるとそれは日記のようだった。
どうやらノートの中の主役は「伊吹」という名の女性で 小学校の先生であるらしい。

生徒とのやり取り、先生としての思い、それらに混じって 「隆」という男性が出てくる。
読んでいる最中に 作者の名を確認してしまいました。
「雫井さんは 男性だよね。」って。
男性作家の書く女性は 「それは男の勝手な想像でしょう。」と感じる事が少なくないのに、この本は 本当に女性がかいているのかと思うほど 細やかな感情まで表現されていました。

途中で なんとなく話の流れは分かってしまいます。
それでも、落ち着くところに落ち着いた結末に 安心したい自分がいて読み続けていきました。

後付を読んで、
「そうだったんだ・・・・。 だから こんなにもリアルで、ノートの中の人が生き生きとしているんだ・・・」
そう思いました。

恋愛小説と言ってしまえば それまでですが、思いを伝えることができて本当に良かったと思います。
できれば もっと早くに伝えたかっただろうに。
思いを伝えた恋愛は、その結果がどうであれ、自分の中で消化されていくような気がします。
逆に、思いを伝え合わないまま会うこともなくなった恋愛は、いつまでも引きずっていたり。
初恋が 大人になっても忘れられないのは、大半が思いを伝えることもなく不器用に終ってしまったからじゃないかな・・・なんて思います。

余談ですが、読み始めると「万年筆」が欲しくなります。(笑)
| 読書 (日本) | comments(0) | trackbacks(1) | posted by 茶味
パラレルワールド・ラブストーリー -東野 圭吾- 09:16
パラレルワールド・ラブストーリー
パラレルワールド・ラブストーリー
東野 圭吾

読書のペースががくっと落ちてしまった夏の終わり。
生活リズムがもどり、ようやく本を読める時間がもてそうで、何冊か用意しました。

最初に読んだのが、東野さんの「パラレルワールド・ラブストーリー」
東野さんの本なら、すいすい読めるかと思ったのですが、思いがけず読みづらく、時間がかかりました。

テーマは記憶の改ざん。
今 同棲している彼女は、実は親友の彼女ではなかったか・・・
そして、その親友は どこへ行ってしまったのか。
なぜ 親友の居場所を知らないまま 不思議に思わなかったのか。

崇史は なんとなく今の状態に違和感を感じるようになってきた。
自分の記憶に疑いをもつようになった崇史は、会社が秘密裏にすすめているプロジェクトと自分の状態を結びつけはじめるのだが、なぜか その秘密を知る人が次々と姿を消していく。
そして 最後に明らかになったのは・・・・・。

過去にあった実際のことと、今の自分が交互に出てきて、最初のうちは時間の流れが掴みにくかったのですが、中盤からはスムーズに読めました。
展開の仕方が 洋書っぽい感じかな。
東野さんにしては、珍しい構成かもしれないと思いました。

記憶の改ざんにかんしては、前に読んだ「奇跡の人」にも出てきて、やはり同じように抵抗を感じました。
アルツハイマーをテーマにした本も数冊読んで、人間にとって、「記憶」というものが どれだけ大きな存在なのか、自分が自分であるためのよりどころになっているものなんだな・・と思うようになりました。
記憶に関する研究も、クローンとかと同じで、人が触れてはいけない領域と紙一重の位置にあるような気がします。
物事が科学的に解明されたり、研究が進んだりすればするほど、倫理観の大切さを感じます。

| 読書 (日本) | comments(0) | trackbacks(12) | posted by 茶味
オロロ畑でつかまえて -荻原 浩- 10:43
オロロ畑でつかまえて
オロロ畑でつかまえて
荻原 浩
この作品は どうやら荻原さんのデビュー作のようです。
今まで読んでいた本とは 随分とイメージが違いました。
どちらかと言うと シリアスな話が多い印象があったのに、これは ユーモア小説の部類に入ると思います。
むか〜し読んだ、「農協 月へ行く」とか「オヨヨ島」シリーズとか、そんな雰囲気で、気軽に読める本でした。

過疎化の進む山深い村の中年数人で成り立っている「青年団」
何も無い村。
現状を何とかしようと「村おこし」をするため、広告代理店に依頼した。
大手広告代理店では 相手にされず、潰れかけの小さな会社に依頼したものの、ありもしない「怪獣」をでっちあげる とんでもない案くらいしか浮かばない。
その案を実行し、村は大騒動に巻き込まれる。

いやぁ・・・荻原さんのイメージが変わりました。(笑)
ユーモア小説を書くから 真面目なイメージではないと言うわけではありませんが。
重い作品の多い遠藤周作だって、狐狸庵と名乗ってすごく面白い本を書いてるし。
幅の広い作家さんなんだな・・・。
| 読書 (日本) | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 茶味
仮面山荘殺人事件 -東野 圭吾- 21:24
仮面山荘殺人事件
仮面山荘殺人事件
東野 圭吾

続けて東野さんの作品を読みました。
こちらは 短編ではありません。

高之の婚約者である朋美は、結婚式を目前に控えて事故死してしまう。
仕事の面でも付き合いのあった朋美の父に招待され、山荘に向かった高之。
その別荘には8人の男女が集まった。
そこに逃亡中の銀行強盗が押し入り、新たな殺人事件が起こる。
脱出を試みようとしても なぜか妨害が入る・・・・犯人は強盗ではなく身内なのか・・・?

序盤あたりで、犯人はこの人ではないか・・・と ちらっと頭をかすめたものの、読んでいくうちに どうやら違うらしいと思い始め、後半になって、やはりそうだったのかと思い始めたところで、大どんでん返しがありました。
「こんなのあり?」って思いながらも 後味は悪くはなかったです。
| 読書 (日本) | comments(1) | trackbacks(1) | posted by 茶味
探偵倶楽部 -東野 圭吾- 21:01
探偵倶楽部
探偵倶楽部
東野 圭吾

これは 短編集です。
探偵倶楽部 とは、金持ちを対象にした会員制の探偵事務所のこと。
そして その探偵は クールな男女のペア。
無駄なことは一切しない、その徹底振りにプロ意識を感じます。
どうやって調べたのか、調査方法は全く書かれておらず、淡々と調査内容を伝えている。
その間は、他の登場人物の様子が書かれている。
依頼後の探偵達は、殆ど姿を現さず、次に探偵として出てくる時には調査報告の時なのに、さぞかし知的でスマートな調査をしているように感じさせられるのは さすがだな・・と思わせます。
前半と後半にしか姿を現さない主役・・・
なんだか かっこよかったです。
| 読書 (日本) | comments(1) | trackbacks(2) | posted by 茶味
ラストシネマ -辻内 智貴- 11:54
ラスト シネマ
ラスト シネマ
辻内 智貴

辻内さんの作品の登場人物は、誰もが優しくて、でも決して特別な人ではなく 身の回りに良そうな人達。
今回のラストシネマも、9歳の男の子だった夏を振り返る話です。
映画が大好きな少年は、父の友人でもある雄さんに映画の話を聞くのが大好き。
でも その雄さんは 癌に侵されて入院中の身で、日に日に容態は悪くなっていく。
映画の世界にあこがれ町をでてから 病気で帰ってくるまでの間に、たった1作だけ出演した映画があるという。
台詞もたった一言。
映画のタイトルも言わないまま、雄さんは意識も朦朧とし始めてくる。
「雄さんの映画が見たい。」一心で、隣町の映画館に通い、ようやく見つけたその映画。
もう 自分の映画だと理解できるか堂かも分からない雄さんに是非とも見せてあげたいと、少年は考える。

損得なしに、自分が人のために何かをしたい気持ちというものがある。
町を捨て、恋人を捨て、何もかも捨てて夢に向かった雄さんの、たった一つの思い出を、最後の最後に見せてあげたいという少年の気持ちと、そのために周りの大人がとった破天荒な行動(これは笑えちゃうけど)にすら 感動しました。

もう一作、「中村正太郎さんのこと」という短編も入っています。
普通の、どちらかと言えば目立たない存在の善良なおじさん。
そんな中年男の暮らしぶりが、なぜだか 心に染みます。
「そんなものなのかもしれないな・・・人間の幸せって」
そう呟く中村さんの言葉には
「きっと そんなもんだよ。」
って答えたくなります。
| 読書 (日本) | comments(0) | trackbacks(2) | posted by 茶味
アーモンド入りチョコレートのワルツ -森 絵都- 22:05
アーモンド入りチョコレートのワルツ
アーモンド入りチョコレートのワルツ
森 絵都

この本には、3つの短編が収められています。
「子供は眠る」 シューマン 「子供の情景」より
「彼女のアリア バッハ 「ゴルドベルグ変奏曲」より
「アーモンド入りチョコレートのワルツ」 サティ「童話音楽の献立表」より

どの話も ピアノ曲から生まれた物語で、もちろん 話の中に、たくさんのピアノ曲が出てきます。
そして、1話ごとに 13才、14才、15才と 主人公の年齢が上がっているのも面白かったです、
曲のイメージと、主人公の年齢のイメージの重なりが絶妙というか・・・・。
そして、この作者は 子供たちの心理を本当に良く分かっていることに驚かされます。
大人の目線のはずなのに、今となっては些細なことにムキになっていた気持ちとか、目を輝かせていた気持ちとか、タイムスリップしたかのように思い起こされます。

主人公と同年齢の子供が読むのも、親が読むのも、ピアノの好きな人が読んでも、素直に話しに入っていける物語。
読みながら、つい CDや楽譜を探したくなりました。
| 読書 (日本) | comments(0) | trackbacks(1) | posted by 茶味
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