前評判がとても高かったこの映画、やっと見れました。
各地の映画館でも、上映期間を延長したりしてますね。
本当は本を読んでからの方がいいのかな・・・なんて思っていたけど、出てくる景色のすばらしさを思うと、映画を見てから本を読んで思い起こすのも趣が深いかも。
昨年から純愛物がたくさん出ていて、内心「またか・・・」という気持ちも無くはなかったけれど、これはすばらしい映画でした。
純愛物といっても 若いカップルではなく、老いた夫婦の物語。
アルツハイマーになってしまった妻を病身の身で支える夫の深い愛情に感動しました。
単に身の回りの世話をする苦労話ではなく、何もかも忘れてしまった妻に、出会ってから結ばれるまでの話を ”読み聞かせ”と言う形で語り続けます。
いかに愛し合っていたか、どれだけ幸せだったか・・・・。
妻は「その話 前にも聞いたような気がするわ。」と言います。
でも それが自分達夫婦のことであるとは思い出せない。
こんな悲しいことが現実に起こってしまう病気なんですね。
最後の最後まで、ひたすら愛し通した夫。
時折 ふと妻の記憶が甦り、夫の顔に嬉しそうな笑みが浮かぶのに、数分で全てを忘れてしまうのが悲しい。
どんな夫婦にも、ときめいて、輝いていた時代があったんだな・・・。
普段の生活では そんなこと忘れてしまってるけれど、この映画を見ると、夫婦であることの一番大切なことを思い起こさせてくれます。
この映画は、若い人より、「もう若くないな」と思い始めた人達が見たほうが感慨深いかも。
若い頃のノア役の俳優さん、最初は「甘ったれた顔してるなぁ」なんて思ったけど、見てるうちにだんだん惚れ込んじゃいました。(*^^*ゞ
アニーの方は、大金持ちのお嬢様という設定の割には・・・「おてんば」と言うより「はすっぱ」な感じがしたのが少し残念。
韓国映画の「クラシック 〜ラブストーリー」も、お金持ちのお嬢さんと、お金持ちじゃない田舎の青年の恋。
こちらは 最期まで想い合いながらも結ばれなかったので、今回の「きみに読む物語」は やきもきしながらも結ばれて(夫婦がテーマなんだから当たり前なんだけど)、そういった意味でも胸をなでおろしました。
まぁ 日本の男の人は、釣った魚には餌はやらないタイプが多いので、奥さんに「愛してる。」なんて言わないみたいだけど、その点 外国の男性はちゃんと伝えるのが羨ましかったりもしますね。
実際にそんなこと面と向かって言われたら
「何言ってんのーー??(* ̄m ̄)ノ彡☆ばんばん!!」
というリアクションしかできないだろう私も日本の女ですが。(笑)