ゲームの名は誘拐
東野 圭吾
広告代理店で大きなプロジェクトの主軸になっていた男(佐久間)は、クライアント企業の副社長の一存で メンバーからはずされることになった。
佐久間には どうしても納得がいかない。
私生活も仕事も、一切の無駄を省き、そして一つ一つの成果に大きな自信をもっていたのに・・・。
どんな奴が自分を貶めたのか見てやろうと、副社長の邸宅まで行くと、若い女性がその家の塀を乗り越えて出て行くところを目撃した。
娘は副社長の愛人の娘で、気に入らないから家出したと言う。
一泡吹かせてやるつもりで 家出ではなく「誘拐」を演じようともちかけた。
まるで ドラマをみているかのようなスピード感ある展開で 一気に読み通すことができました。
完ぺき主義の佐久間と抜け目のない副社長の攻防は、どちらに軍配があがるのか とてもわくわくしました。
そして・・・・最後には。
「何かあるとはおもっていたけど、そう来たか!!!」
って 感じのどんでん返し。
爽快感のある読後でした。