天使と悪魔 (上)
ダン・ブラウン, 越前 敏弥
かなりブランクが空いてしまいました・・・。
ずっと読みたかったこの本、ようやく結末まで(3巻)読み終わりました。
同じ作者の「ダ・ヴィンチ・コード」は この「天使と悪魔」の後に出された本だったんですね。
もう一度「ダ・ヴィンチ・コード」も 違う目で読み直すと面白いかな・・・なんて思いました。
同じシリーズの本だけあって、今回も 古くから伝わる秘密が明かされていく過程が、面白く書かれていました。
ただ、眠気が勝って、読み終わるまでに数日かかりました。
「ダ・ヴィンチ・コード」は、徹夜して一気に読み通せたのになぁ・・・。
頭では同じくらい面白いと思っているけれど、体の方は、そうではなかったようです。(笑)
気候のせいもあるかもしれませんが・・・。
今回は、絵画ではなく、科学者とキリスト教との関係がかかれていました。
ガリレオを筆頭に、著名な科学者が何人も出てきます。
科学と宗教・・・。
宇宙の始まり、地球の始まり、物質が初めてできる時、命の始まり。
宗教では 「神が作った」ことになる、神秘と奇跡。
それらを 科学的に解き明かすことは 神を冒涜することになるのか・・・。
日本の有名な科学者が(湯川博士だったかな・・・)、研究に研究を重ねた後、仏門に帰依したという話を聞いたことがあります。
子供の頃に聞いた話なので、覚え違いかもしれないけれど、科学を突き詰めると「人知では計り知れない力」を感じるのかもしれないな・・・と 感動したことを思い出しました。
何もかも明らかにしていいのか、と思う反面、何もかも「神」の力だと妄信するのも抵抗があったりして、なかなか複雑です。
一応 推理小説なので、ストーリーを詳細に記すことはできませんが、今回の主要な登場人物は、「私利私欲」で動いたのではないことに安堵を覚えました。